古物市場は全国にありますが、大きなところ、小さなところ様々です。
これから古物許可を申請して古物の売買を行おうと考えている方は
まず、仕入れをどうしようか、という点でいろいろ調べていくことになると思います。
最寄りの古物市場を探したり、ネットで卸しを探したり、はたまた
価格差を利用した転売を主にしたり。
それぞれ商品を仕入れる先は個々人でだいぶ違ってくると思いますが、
今回は古物市場を育てる、というテーマでお話したいと思います。
古物市場はやはり仕入れ~販売での利益が重視されるため、
売り手、買い手、それぞれの思惑が絡み合ってきます。
また、競り主の采配次第では市場の雰囲気もだいぶ異なってくることも確かです。
よく私達がテレビなどで見るのは魚の競り市などですが、
ああいった雰囲気の古物市場もあれば、アットホームな雰囲気の古物市場もあります。
どちらにしてもお金のやり取り、競るという行為があるので
マナーや礼儀がなければ、古物市場参加者といい関係を築けないというのは
しっかりと肝に銘じておきましょう。
古物市場では売り手、買い手の需要と供給が大きく影響します。
つまり、古物として売り手が持ってくる商品は、高く買われる、現金化が早い
という点が重視され、トレンドが発生してきます。
常時供給されやすい古物としては、
貴金属類、有名ブランド品類、小物家電、大工道具などです。
これらは安定して売れるため、売り手買い手が充実しているのが特徴です。
逆に、無名ブランド、古本類、ゲーム類、おもちゃ類、PCパーツ類など、
需要に偏りや、トレンドがあるものは取扱いが少ない、もしくは
専門の市場、法人のみを対象とした大きな市場での取扱のみが主です。
どんな種類の古物を仕入れるかを決めているのであれば、
そういった専門の市場を探すというのも手ですが、往々にしてそういった市場では
大手、古参のライバルなどが多数で、なかなか新参で利益をあげよう
というのは難しくなります。
そこで、市場を育てるという発送になるのですが、これは利益が上がるようになるまでは少々
気が長くなる方法ではあります。
しかしながら、古物市場参加者との交流などを通して得られる情報も多々あり、
利益意外の点で有用となる面も多くあります。
もうわかった方もいらっしゃるかとは思いますが、
古物市場を育てるというのは、そういった交流や、競りを通して
自分の目的とする古物を売り手に持ってきてもらえるようにする、ということです。
買ってくれる人がいると言うのをアピールし、
現金化、利益を出させる、ということを知ってもらうということです。
競合性の高い商品類だと、そういった育てる必要性は少ないですが、
その分ライバルも多く、なかなか利益を出すことが難しいですが、
もともと需要が大きくない商品類であれば、市場を育てるという行為で
だんだんと出せる利益も大きくなっていきます。
新たに古物を生業としようと思っている方、古物市場を育ててみてはいかがでしょうか?