asetek 545LC 簡易水冷 クーラント液 補充交換

asetek 545LC 簡易水冷 クーラント液 補充交換

ディスプレイと同じく、簡易水冷「asetek 545LC」の調子が

おかしくなってきているので、原因究明と対策を行いました。

おかしくなったというのは、購入当時は3Dゲームなどでかなりの負荷をかけても

50℃~60℃台で安定していたCPU温度が98度という異常値を出していたため。

最初はグリスの劣化かと思い、塗り替えたりしていたのですが、

どうにも改善されないので、クーラー側もしくは温度センサーに問題が

出たのかと考え、チェックをしました。

結果的には簡易水泳のクーラント液の不足が原因だったようなんですが、

それに至るまでが大変でした。

 

何やら巷では「GameGuard」という不正防止プログラムが温度表示をおかしくする

という情報もあり、つい数週間前まで気にしていなかったCPU温度が急に

上がったのはこれのせいじゃないかと決め打ちで色々とやっていました。

上記の通りクーラント液不足という単純な原因だったわけですが・・・

 

動かし始めてからざっと4年くらいになるので確かに密閉型の

メンテナンスフリーといえど、水分が蒸発してしまっているというのは

十分にありえることです。

なのでクーラーを一旦取り外し、とりあえず振ってみることに。

するとかなりのチャプチャプ音(内部に空気がある証拠)がするので、原因はこれに確定しました。

簡易水冷自体、高いものではないので、この時点で買い換える方も多いんですが、

今回はクーラント液補充という選択肢をとってみます。

というのも、最近の水冷トレンドは、120mmの大型ファンを使った、

温度強安定型の簡易水冷が主流のため、

「asetek 545LC」のような90mmファン用の小型簡易水冷

全く売られていないというのが要因です。

正直、ゲーム使用程度(ゲームにもよりますが。。)の高負荷環境では

簡易水冷はかなりの効果を発揮しますので、個人的には90mmでも

全く問題なく運用できています。

ただし空冷とは違い、数年立つとこういう劣化がめんどくさいですけどね。。

温度変化は若干大きいものの、定期的な掃除だけでいい空冷もメリットは大きいです。

 

 

さて今回は前回と違い、水場での作業があります。

また、クーラント液(別名不凍液)は主な成分がエチレングリコールという

人体に有害なものですので、取扱には注意です。(味が甘いというのでさらにやばい)

 

 

・今回使った道具類

・内部洗浄用 シリンジ
AZ 注射器(シリンジ)60ml[耐油チューブ50cm付]

・内部洗浄用 精製水
【健栄製薬】精製水 500mL【日本薬局方】

・クーラント液(CPU専用)
Thermaltake CL-W245-OS00GR-A T1000 Transparent Coolant Coolant Green 1000ml 低粘度により流動性を高める透明タイプのクーラント(HS1324)

・ポンプ始動時用 磁石
土牛 マグスティック 5LB 01395

 

 

まずはクーラーを取り外してポンプ謙ヘッド部分を分解していきます。

構造は簡単で、外周のネジでポンプの電導コイル部分の蓋とクーラント液封印を兼ねています。

20161018_212637

ちょっとネジを外したところです。今回、充填以外の部分で修理失敗のため画像が少ないです。。

銅板部分のネジは外す必要ありません。

 

 

蓋を外して銅板部分を見たところ

20161018_204947

水流制御のシールにクーラント液の残骸がついてました。。

これは汚い。。。

 

 

 

ポンプを動かす基板部分は完全に取り外せるようになってますので

基板とコイルを外したら水場での作業ができます。

20161018_205046

シリンダーを使ってパイプ内、ラジエーター部に

精製水を流して清掃を行いました。

 

出てきたのがこちら

20161018_205907

水分の蒸発に伴って中のクーラント液が析出したのか・・・

もしくは水流制御のシール部分がポロポロ剥がれてきたのか。。

こういう物が大量に入っていた様子です。

これは水流悪くなるし、ラジエーターが詰まる可能性もあります。。

 

 

ポンプ本体の方がこんな感じで

20161018_205007

この中間のフタは簡単に外せます。

上の方に若干切れ込みはあるのでそこに爪を引っ掛けて

持ち上げればパカっと外れてスクリューと水流制御のブロックが出てきます。

その写真は撮ってませんでした。。

これまたやたら汚かったので清掃しときました。

とにかく小さいゴミのようなものがボロボロ出てきます。

メンテナンスフリーといえど、長年使うとこんなにも浮遊物が溜まるんですねぇ。。

 

清掃が完了したらクーラント液を詰めていくんですが、

これがちょっとコツが要ります。

簡易水冷ですので密閉されているんですが、内圧との関係もあって、

パンパンに入れると水漏れします。

特にパイプ接続部分なんかは内圧が高いとじわりと

漏れ出てくるので注意が必要です。

しかしながら、asetek 545LC の場合、クーラントを手軽に補充できる

仕組みにはなっていないので、十分量入ったかを確認するのが難しいんですね。

基本はラジエーターごと振ってみてチャプチャプ音がなければいいんですが、

完全になくなると内圧が高すぎる状態になりますので

若干量チャプチャプ言う程度がベストです。

目標としては補充量は8割9割程度でしょうか。

 

 

詰め終わったら蓋をしてチャプ音を確認、漏れがないのを確認して

元の形に取り付けます。

PCの電源をいれるんですが、スクリューとコイル位置が悪いと

回らないことがままあります。

そんなときは叩いてみるとかが主流ってなってるんですが、

磁石式のポンプですので、磁石を使ってスクリューに刺激を与えましょう

ネオジム磁石は強力ですので、マザーボードなんかに絶対に触れないように

スクリュー部分に磁石を当ててポンプ始動の補助をしてやります。

 

 

その後しばらく運用してみて水漏れ、CPU温度に問題がなければOK、

負荷時に温度が高いままであればクーラント液の不足が考えられるので

再度取り外して補充、とちょっとめんどくさいですが、

トライアンドエラーが確実です。

うまくいったら暫く稼働してエア抜きなどをしてあげると完璧です。

ただ、これは取り外して外部電源でポンプを回すか、普通にパソコン使ってたらだんだん抜けてきます。

結果、アイドル時50℃後半くらいだったのが30℃台にまで下がりました。

高負荷時も50~60℃台と水冷の恐るべき温度安定性を取り戻せました。

かかった金額に対してこの回復レベルはかなり満足の結果でした。

 

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※今回の補充なんですが、若干失敗しまして、取り付け中にラジエーター部分を

ネジの先っちょで削ってしまったらしく、ラジエーター部から液漏れが

発生してしまいました。

設計上、取り付けネジの先っちょがラジエーターの管にギリギリ

触れてしまう形になってまして、きつく締めすぎたのか、穴空いてました。。。。。

幸い穴の箇所がわかったのでパテ埋めして事なきを得ましたが、

 

・水漏れ対策のパテ
タミヤ 87052(エポキシ造形パテ/高密度タイプ)

いつパテ部分から水漏れするか怖いので、ちょっと金額かさみますが、

asetekの直販から545LCの後期タイプ?を取り寄せることにしました。。

 

・代替機予定

セカイモン
「Asetek 545LC 92mm Performance Liquid CPU Cooler」
で検索

2018年1月追記
販売元の「asetekparts」が545LCの取扱というかパーツ卸しの販売をやめたようです。。。
だいぶ古い簡易水冷なので生産終了+在庫終了といったところでしょうか。。。
545LCをお使いの皆様、買い替えによる交換ができないので

・今お使いの分を大切に使うか
・空冷に切り替えるか
・120mmファンタイプの簡易水冷を乗せるための対策(PCケース交換など)を考える

どれかの方向で考える必要がありそうです。。。
思い切ってPCごと買い換えるというのも手ですが、スペック的にはもう3~5年は行けそうな気もしてます。。。
製品の移り変わりは早いですね・・・

 

パイプや、ポンプ部分の蓋など、若干異なるように見えますが、

届きましたらまたレビューいたします。

元々「asetek」社は水冷ユニットの元祖だそうで、現在流通している簡易水冷の

基礎となる部分を製造しているとか。

水漏れなどがほとんどなく、かなりの年数の耐用も優良企業の製品ならではなのでしょう。

90mmサイズのファンタイプの545LCを未だ消費者向けに卸しているのは

本当に助かりますね。。

 

 

換装したときのレビューはこちら

 Asetek 545LC 92mm Performance Liquid CPU Cooler 換装・レビュー